日本民族の世界的使命について
日本民族の世界的使命について
J・J日本塾 塾長 亀田喜一
前述したように、日本人の食文化を始めとして、精神文化においても他の諸民族より5千年古いと言えるので、何から何まで優れているのだと思う。世界の諸民族が、種族同士の戦いを経て勝ち残った種族であるのに対して、「和をもって尊しとなす」ことが民族生き残りに最も大事であることを歴史を通して学んできた日本民族の方が、民族として優れていると思う。世界中で最も古い文化を持ち、しかも、東西文化の融合、古今の文化の統合に長けた日本民族は、行き詰まった現代文明に対して、新しい文明を拓く鍵と使命を有していると思う。今後、世界の諸民族が、平和を愛する日本の精神を積極的に取り入れるならば、世界に平和が訪れると思う。
今、日本のマンガ、アニメが世界の若者の心を捕えており、日本的な考え方が世界に広がりつつあると聞く。「勝つか、負けるか」が、物語の結論でなく、「仲良くなって良かったね!」というのが日本のマンガの主たる結論であるところが世界の若者に受けているらしい。
優れた日本文化を受け入れて継いでくれる他の民族はどの民族かを考えると、現時点で真っ先に浮かぶのは台湾人であろう。「台湾人」は大別して「内省人(ないしょうじん)」(古くから台湾に住みついている種族)と「外省人(がいしょうじん)」(最近中国大陸から移住してきた種族)の2種であるが、日本人の心に一番近いのが内省人である。台湾の文化も技術も、出来るだけ日本式を導入してもらえるよう、働きかけたいものだ。ただし日本の教育は少しは良くなったが、台湾の方が古い日本の精神を生かしているから、日本は逆に台湾に学ぶと良いと思う。
東南アジアの中でもベトナムは最近、小学校での第一外国語に日本語を加えたとのことで、より深く日本に学ぼうとの意思の現れである。その他東南アジアではインドネシアやシンガポールが日本式の管理方法を色々な面に応用しているらしい。エチオピアでも「カイゼン」と称して、小グループ活動で自らの環境や管理方法の改善を行って効果が出ているらしい。
日本の若者には台湾やベトナムや東南アジア諸国に出かけて行き、日本語および日本文化を広めることをしていただきたい。その前に日本文化を十分に学び、身に付けてから出かけて頂くことは当然である。私はそのために出来る限りの援助なり、手助けをしたいと思っている。
海外からの留学生に願うことは、技術や医療その他の勉強よりも、日本語と日本文化の勉強に力を入れて貰って、やがて彼らの出身国に持ち帰り、学んだものを伝えて欲しいと思う。そうすることによって、地球上に新しい世紀が始まるのである。
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2016.07.27更新
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